医療現場での経験を基に、痛み・しびれ・重い・だるいなど、お身体のお悩みから、健康維持・予防まで…オンリーワンを目指して、最後に選ばれる整体院であり続けます。

健康の方程式 3

健康の方程式 3

 

健康の方程式 1では細胞の話を、健康の方程式 2では血液の話をしました。
今回でこのシリーズは一区切りしますが、健康の方程式 2で書いた〇〇の答えはわかりましたか?

 

この答えこそが自分でコントロール出来るものであり、えんらくで施術する最大のテーマとなります。

 

答えは筋肉のコリです。

 

筋肉は大きく分けると3つの種類から成り立っています。
骨格筋、平滑筋(へいかつきん)、心筋です。心筋は心臓の筋肉で、特殊なのでここでは骨格筋と平滑筋のお話をします。

 

骨格筋とは文字通り身体の形を構成している、一般的になじみのある筋肉の総称です。有名どころでは力こぶの上腕二頭筋や腹筋、背筋、大腿四頭筋など挙げればキリがないほど全身に分布しています。

 

一方、平滑筋は胃や腸などの内臓や血管、目の一部の筋肉などがあります。

 

骨格筋と平滑筋の最大の違いは「自分の意識で動かすことが出来るか否か」という点です。

 

バンザイしようと思えば肩の筋肉を中心に収縮し、関節を介して隣り合う骨を近づけてバンザイすることができます。
「胃を動かそう」と思っても動かせる人はいません。これは平滑筋が自律神経に支配されている為です。

 

よく言われる「肩がこる」とか「腰が痛い」とかはまさしく骨格筋による過剰な収縮や伸張により、引き起こされる現象です。一部の疾患では内臓の不具合から起きている症状もありますが、多くの場合骨格筋のコリによって引き起こされています。また、骨格筋の中側に存在している平滑筋を、骨格筋が固まって押すことによって平滑筋を固めていることもあります。

 

筋肉も当然細胞から出来ていますので代謝を必要としています。
代謝ですので血液も不可欠です。

 

コリのない、あるいは少ない筋肉であれば問題なく代謝しますが、ガチガチに固まった筋肉に通じていく血管は裏路地の小道状態です。

 

握っていないスポンジを水につければ、スポンジの中に水を含ませる事が出来ますが、ギュッと握ったスポンジには水は入らなくなります。
スポンジを筋肉の状態、水を血液に置き換えて解釈してください。

 

筋肉を固めることがどれだけ危険かおわかりいただけたでしょうか?
筋肉のコリといっても状態は様々です。軽いものならば、力を加えることをやめて少し時間を置けば元の柔らかさに戻ります。
問題は固いことが当たり前になってしまっているコリです。正常な代謝が出来ていない時間も長くなっていて、柔らかくしても元の固さに戻ろうとしてしまう。

 

これは常日頃からその部位に負担をかけているか、その筋肉の許容量を超えた負荷をかけたかのどちらかでしょう。
多くの場合は前者だと思われますが、特に骨格筋は自分で意識して動かせる筋肉です。

 

ガンコなコリには施術で柔らかくする必要がありますが、普段の生活の中で、骨格筋だけでも正しく使っていけば病気になるほどの代謝不良は起こしにくくなります。
押しても揉んでも、筋肉は本当の意味で柔らかくなりません。力で制圧しようとすれば、必ず受け手の身体が防御に入ります。制圧できたとしても、筋肉が修復していく過程で以前よりも固い筋肉として復活します。百害あって一利なし(強い刺激が好きな人には一利以上あるかもしれないが…)。

 

ここまで触れませんでしたが、当然、呼吸・食事・睡眠・温度管理などまだまだ大切な事はたくさんあります。
その辺はまた別の機会に…

 

今はひとまず、健康でいるためには細胞が代謝する必要があり、その栄養を運ぶ血液の通り道を筋肉のコリでつぶさないこと。これだけ覚えていただければと思います。


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